のんべんだらり。

映画の感想とかなんかいろいろ。

エスター。

 

今日はエスターをみました。

ネタバレ感想ですので閲覧は注意ですね。

 

父、母、息子、娘の四人家族。

娘は耳がほとんど聞こえないため手話で会話していました。

そして、母であるケイトに視点を置いて話が進んでいきます。

ケイトは過去流産の経験があり、直接的な描写はなかったと思いますが、子を授かるのが怖いんじゃないかな?

それでも子供は好きだ、子が欲しい、そう思っているんですね。

流産の経験からアルコール依存症になった過去があり、そのせいで娘であるマックスが湖でおぼれているのに気付けなかった。

そんな自分を責め続け、今でもカウンセリングに通っている。

などなど、精神的に脆い女性、といったイメージです。

そんな彼女ですが、孤児院で養子を引き取る決意をするわけですね。

以前から夫であるジョンと話には出ていたんでしょうが、なかなか決心がつかない様子でした。

そうして訪れた孤児院。

パーティでもしているのか、子供たちが楽しそうに騒いでいます。

遠巻きに子供たちを眺めていたケイトと、お手洗いに行くと席を外したジョン。

そんなジョンですが、一人で絵を描いているエスターを見つけるわけです。

エスターとジョンは話します。

「素敵な絵だね」

「私の絵には物語があるの。母ライオンは子を亡くしているんだけど……」

喋りながらエスターは筆に絵の具をたっぷりのせます。

母ライオンに寄り添う子ライオンを書き加え、

「けどそこにいるの」

とかなんとか話してた。

流産で子を亡くしているジョンには、偶然とはいえぐっとくるものがあったんじゃないでしょうか?

その後ケイトも登場。

夫妻はエスターを気に入り養子縁組手続きを終わらせます。

また三週間後に視察に行く、とシスター。

そのまま三人で家に帰るわけですね。

 

その後はひたすら平和な生活が流れていました。

夫婦生活も良好、子供たちの関係も……まぁ良好、と。

ただ、息子であるダニエルだけはエスターを快く思ってなかったようですね。

 

そうして学校にも通うことになるんですが、エスターは浮いてしまいます。

いうほどか? って思いましたが、いわゆるお嬢様のような服装で学校に行ったからですね。

いじめに近いような嫌がらせや嫌味を受けるようになりました。

 

そうして、エスターは徐々に本性を現していきます。

嫌味を言ってきた女子を公園の滑り台から突き落とし。

エスターを疑うケイトが孤児院のシスターに連絡したり、自分が危なくなるとわかった途端シスターを殺害する準備をし殺したり。

 

子供たち、とくにマックスなんかはシスター殺害の片棒を担がされてしまいます。

マックスは九歳であるエスターよりも幼い子供です。

トラウマ確定だろこんなん……。

ってことを平然と見せつけられ、おまけに脅されるんですよ。

ダニエルはその証拠を掴んでしまったため殺されかけます。

 

ジョンはエスターのことを信じ、ケイトの脆さを指摘し関係が危うくなったり。

エスターのやり口がまーーーーじできったねぇ。

というか口がうまい。

エスターは一度カウンセリングに連れていかれるんですが、カウンセラーを見事騙しました。

夫妻がカウンセラーから話を聞いている最中視点がちょくちょく変わるんですが、トイレに入ったエスターが八つ当たり(なんてレベルじゃねーけど)まがいに扉を叩き、蹴り。

ど派手に暴れていたわけですが。誰も気づかなかったの凄いなって。

それはさておき、なにせケイトは依存症治療などなどをしております。

エスターはケイトと仲良くしたいと思っている。なのにケイトは心を開いてくれない(要約)。

それに騙されきったカウンセラーとジョンはケイトを責めます。

 

カウンセラーは何度か登場するんですが、言葉選びとかカウンセラー向いてないからやめたほうがいいんじゃない???

とか思ってました。マジで向いてないと思う。

視聴者目線で、おいおいおいカウンセラーそうじゃねえええええだろ。ってさせる為かもしれませんけどね。

 

そんな感じでエスターを取り巻いてギッスギスした空気になるんですが。

息子がエスターに殺されかけ入院するんですね。

その病院で息子は一命をとりとめます。

なのでエスターは仕留めに行ったんですよ。

窒息させようと呼吸機器を取り、布団かな? をかぶせて殺そうとします。

呼吸が止まった状態になり、なんか病院でよくあるやつ。心音のやつが、ぴーーーー、っと。

まあ騒動になりますね。

そしてそれを知ったケイトは、エスターを探し、「お前がやったんだろ!」とぶん殴ります。

いいぞよくやった。

って思った視聴者は確実に存在する。はず。

ただ、病院で暴れちゃったので鎮静剤かな? を打たれ一晩入院することに。

 

ここからは怒涛の展開ですね。

結論から言うとジョンは死ぬ。めった刺し。

エスターがドレスを着、化粧をしてジョンに迫るんですけれど。

九歳の……それも養子とはいえ己の子供だと思っているジョン。

当然断るし、ここに来てようやく、お前はおかしい!

ってなるんです。遅い、遅いぞジョン。

ぶちきれたエスターはジョンを殺します。

 

ところで殺人現場において、のお話なのですが。

めった刺しのほうが殺すという意思が強い、などと言いますがあれって逆らしいですね?

絶対に殺すという強い意志を持っている場合、一発で殺せるよう急所を狙う。

逆上してうっかり刺しちゃった場合、起き上がって反撃されるのが怖いから、もしくは混乱から、めった刺しにするそうです。

エスターの場合どちらでもなく、ヒステリックな面が強かったというのもあり

「私を拒絶したお前は苦しんで死ね」ざくぅ!

な気がする。わからんけど。

 

そして入院しているケイトですね。

携帯に着信があり、そこで彼女はエスターが九歳でなく三十三歳の女性であることを知ります。

精神病院で拘束されなければならないほど狂暴で、人を何人も殺している、それを教えられるんですね。

急いで病院を出て家に向かいます。

愛しい娘と旦那を助けるために。

 

再び結論だけ言うと、エスターは死ぬ。

ケイトと一緒に氷の割れた湖に落ち、二人は必死で助かろうとするんです。

先に湖から出たケイトの体を掴み、這いずりあがってきたエスターがね、言うんです。

「ママ……たすけて……」

「私はあんたのママじゃないわ!」

ケイトが渾身の蹴りを顎に放ち、恐らく首が折れて死亡。湖へ沈んでいきます。

ケイトが事前に呼んでおいた警察に保護されておしまい、ですね。

 

雑に説明したけどこんな感じ。

普通に面白かったです。

 

しっかしエスターやばい。

彼女、肉体が成長しない病気なんですって。

それで子供として生きているんですよ。まぁそっちのほうが生きやすいでしょうからね。

けど、彼女もいい歳をした女性。

それも、恋多き女性なんでしょうね。

養子縁組などで迎え入れてくれた家族……父親を誘惑し、失敗したら殺す。

その繰り返しだったようです。

実年齢33というのもあり本当に頭が回る。記憶力もいい。

 

ジョンは最後までエスターを信じていましたが、ジョンを恋愛対象として好いていたようですし、ジョンにはひたっすら媚を売って信頼を勝ち取っていたんでしょうね。

いやにしたって、嫁の言うこと信じてやれや……。という気持ちもあるけどね。

とはいえ、カウンセラーすら欺く話術ですからね。

子供だと思っているからこその信頼もあったと思います。

 

とりあえず色々書きましたが。

エスターさんの話術すごい欲しい。

クトゥルフのシナリオ書けそう。

感想としては以上です。

 

ああそれと。

エスターは子供でいることを好んだようですが。

子供を恋愛対象として見れるのは小児性愛者だけですよ。

なんて言ったら殺されそ~~~~~!

 

そういえばエスターの過去に焦点を当てた続編が出るらしいですね。

今から少し楽しみです。

それじゃあ今日はこのへんで。